“27点”の原英莉花が追い求めるパワー「元気はあるんだけど…」

「68」で4位スタート(撮影/松本朝子)

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 初日(20日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6650yd(パー72)◇曇り(観衆1388人)

今季、13試合に出場して予選落ちが5回。トップ10は5月「ワールドレディスサロンパスカップ」の1回(7位)のみ。本調子からは程遠い状態でシーズン中盤を迎えた原英莉花は「会う人、会う人に『元気ないね。そろそろ頑張って』って言われます。(今の状態は)27点です」と話す。

トレードマークとも言える笑顔が、最近は少ない。「元気はあるんだけど…。やっぱり満足気な顔を出せてないからプレー中は元気なく見えちゃうんだろうな」と振り返る。

初日は仲宗根澄香(左)と同組で笑顔も(撮影/松本朝子)

「(成績の)焦りはない。今は飛距離を伸ばすっていう目標があるのでトレーニングもしていますし、時間がかかるなっていうのは思っている。なかなかいい位置にいけないのは仕方ないと思っていますけど、しっかり目標を持って取り組んでいます」。体力と精神の両方を強化するため、さらなるパワーを追い求めている。

長年エースキャディとして原を支え、昨年「日本女子オープン」優勝時にもバッグを担いでいた塚本岳キャディと今季の序盤に離別した。今週は、稲見萌寧、西村優菜らのエースだった宮崎晃一キャディを、3月「明治安田レディス」ぶりに起用した。

元気を取り戻したい(撮影/松本朝子)

「難しいラインは宮崎さんを頼りながらプレーしている。自分とのフィーリングもマッチしていたので難しいパットも決められた」と手応えをにじませる。

初日は出だしの1番(パー5)、2番を連続バーディでスタート。この日の難度トップだった9番(パー3)で唯一のボギーをたたいたが、14番からの上がり5ホールで3バーディを奪取。最終18番(パー5)は3.5mのバーディパットを沈めて笑顔が弾けた。5バーディ、1ボギーの「68」で回り、4アンダー4位で発進した。

今週からスイッチしたピン型パターも好感触(撮影/松本朝子)

「スライスラインで引っ掛けたり(フェースが)開いたりしていたので」と、2年ほど前に作ってもらったというZodia(ゾディア)のピン型パターに今週からスイッチ。長く続いていたクラブ選びも「だいぶしっくりきているので、落ち着いてきた」と固定されつつある。

「私なりのいいプレーをして上位争いしたい。最後に勝負をかけられるような位置にいられるように頑張りたい。今週くらいはいいプレーを見せられたらいいな」と言い、日没間際のドライビングレンジに向かった。(千葉県袖ケ浦市/内山孝志朗)

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