芦屋の84歳女性、900万円詐欺被害 警察官名乗る女「偽造紙幣が多発、確認させて」と電話、現金やカード渡す

兵庫県警芦屋署=芦屋市公光町

 20日午前、兵庫県芦屋市の高齢女性が「警察官を名乗る女らに900万円をだまし取られた」と県警芦屋署に届け出た。同署は特殊詐欺事件として調べている。

 同署によると19日午後、女性(84)の自宅に同署員をかたる女から「あなたの銀行口座で不正な取引がされている」「偽造紙幣が多発しており、自宅に保管している現金が偽物ではないか確認させてください」などと電話があった。

 その後、「財務局」職員をかたる別の女がカードの利用停止措置を代行するという名目で女性宅を訪問。女性はキャッシュカード7枚を入れた封筒と、自宅で保管していた現金600万円を女に手渡した。

 女性が目を離した隙に、封筒はプラスチックカードを入れた別の封筒とすり替えられており、うち6枚から計300万円が引き出されていたという。19日夜に女性が同署に相談して事件が発覚した。

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