新杉田公園 不要な園芸用品を再利用 SDGs推進へ初企画 横浜市金沢区・横浜市磯子区

「気軽にお持ち込みください」と杉山さん

磯子区の新杉田公園はSDGs推進の一環として現在、不要な園芸用品を回収している。園芸用品の再利用を目的とし、同園では初の企画。回収した品は10月12日(土)に行われるマルシェで展示・無料配布する。

廃棄を減らして

園芸用品の再利用企画を実施するのは、同園にとって今回が初めて。SDGsの17の目標のうちの一つ「つくる責任、つかう責任」に着目し、使える品の廃棄を減らそうと企画した。「手軽に安いものが手に入るからこそ、廃棄につながらないように」と同園の杉山里奈さん。同様の企画は同園と同じ横浜緑地(株)が指定管理に携わるアメリカ山公園=中区=や、清水ケ丘公園=南区=などが先駆けて行っている。

これまで新杉田公園ではSDGs推進の一環として、土の再利用や養蜂などにも取り組んできた。植物を植える際、土を新しく購入するのが安くて手軽な方法だが、同園では使用した土からゴミを取り除く、肥料を混ぜるなどの作業を経て、園内の土を再利用し循環させている。また養蜂で採れたはちみつを受付で販売するなど、身近な環境に親しんでもらう取り組みを進めている。

10月に無料配布

回収対象となるのは園芸用プランター、鉢、スコップなど。害虫がいる可能性のある肥料や土などや、損傷のあるもの以外は受け付ける。期間は10月11日まで。同園レストハウスの受付に直接持参(午前8時30分から午後9時)。回収した品は、10月12日に同園で行う「リユース・マルシェ」で無料配布する。このマルシェでは園芸用品の配布以外にも、ワークショップなどの企画も計画している。

杉山さんは「不用品を再活用する地球に優しい試みにぜひご協力ください」と話している。詳細は同園【電話】045・776・3313。

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