医師免許なく整形手術で重傷負わせたか 市原のエステ店、経営していた中国籍の女を逮捕 

押収された機器や注射器、糸など=20日、市原署

 医師免許がないのに美容整形手術を重ね、術後の処置もずさんで20代女性に重傷を負わせたとして、千葉県警は20日、医師法違反と業務上過失傷害の疑いで、市原市でエステ店を経営していた中国籍の女のサイ・レイレイ容疑者(43)=同市八幡=を逮捕した。

 逮捕容疑は、2022年2月8日ごろ、同市のエステ店「エステ&リラクゼーション Lady Beauty」で、愛知県の女性(28)に、体内で溶ける医療用の糸を使った隆鼻手術をする際、業務上の注意を怠り、糸を過剰に挿入し、鼻の軟部組織感染と損傷で全治約7カ月の重傷を負わせた疑い。21年11月16日~昨年10月12日ごろ、医師ではないのに、女性を含む計6人に15回にわたり、糸を使った隆鼻手術や美容注射などの医療行為を行った疑いもある。

 県警生活経済課によると「鼻のリフトアップ施術を行い、けがをさせた事に間違いないが、注射はやっていない」と供述している。

 昨年12月に市原署が女性から告訴状を受理。同課は、容疑者が大手の店舗予約サイトなどで集客し、20年12月の開業から、通常のエステ行為を含めて少なくとも延べ約130人の利用客がいたとみている。

押収した注射器や鼻から抜糸した糸など=20日、市原署

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