鹿児島市は20日、JR九州などが加治屋町1番街区で計画する再開発ビルのパース図を公表した。マンションと商業・業務の複合施設で26階建て。高さは約100メートルとなり、県内一の「鹿児島中央タワー」(中央町)と同程度になる見通し。2030年度に完成する予定。
計画地は、JR鹿児島中央駅と天文館の中間に位置し、21年10月に閉店した家電量販店エディオン鹿児島本店があった一帯。
市街地まちづくり推進課によると、再開発ビルは、電車通りに面した敷地約5600平方メートルで、延べ面積約5万2600平方メートル。1、2階は店舗スペース(約3000平方メートル)でガラス張りにする。3階からの住居部分は約420戸。
駐車場は、居住者用230台と施設利用者用6台程度。計画地の両端には広場を設け、片方は甲突川左岸緑地帯と上空通路でつなぎ、観光拠点として一体的に活用する計画。
総事業費は200~300億円を想定。現時点で国と市が2分の1ずつ、計8040万円補助する。
再開発計画を巡っては23年度にかけて、地権者でつくる任意の協議会で都市計画決定に向けた計画案を作成。24年3月、地権者23者のうち18者でつくる準備組合を設立した。8月をめどに都市計画決定し、その後、基本設計や資金計画を作成する。25年度に実施設計し、27年度、既存建物の解体や再開発ビル着工を目指す。