公用車に給電なしで走れる「電気自動車」 岩手・久慈市がCO2削減へ試験導入

二酸化炭素の排出を限りなく抑え、給電施設の利用なしで走行できる電気自動車が岩手県久慈市の公用車として試験的に導入されることになり、6月20日に納車式が行われました。

久慈市役所では20日、遠藤譲一市長などが出席し新たな電気自動車の納車式が行われました。

久慈市では脱炭素化を目指し2021年から電気自動車を公用車として利用していましたが、従来の電気自動車は電源につないで給電する必要があり、その電気を作る過程で二酸化炭素が排出されていました。

しかし東京の企業・村上商会などが開発したこの車には、太陽電池や走行しながら発電できるシステムが搭載されていて、給電することなく1日30キロから35キロを走ることができます。

村上商会アドバンス事業部 菊地重人シニアマネージャー
「CO2(二酸化炭素)が発生しない車両を使うことで、市の取り組みをこの車両で市民の方に理解していただくことが第一かなと」

久慈市 遠藤譲一市長
「これからも久慈市ではこの事業に協力するとともに、将来的にはこの車両の導入についても前向きに考えていきたい」

村上商会ではこの公用車の使用時のデータなどを収集し、今後の商用化を目指すということです。

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