米新規失業保険申請23.8万件、減少に転じる

[ワシントン 20日 ロイター] - 米労働省が20日に発表した15日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比5000件減の23万8000件と、前週の大幅増から減少に転じた。労働市場は緩やかに減速しつつあるものの、なお堅調を維持している兆候を示唆した。

市場予想は23万5000件だった。前週は10カ月ぶりの高水準に達していた。

今回のデータは6月の雇用統計の調査期間と重なっている。

オックスフォード・エコノミクスの米国チーフエコノミスト、ライアン・スウィート氏は「新規失業保険申請件数は、5月の非農業部門雇用者数の増加が6月には再現されないことを示唆している」と指摘。「労働市場に対するリスクは連邦準備理事会(FRB)の注目を集めるはずだ」とした。

6月8日までの1週間の継続受給件数は小幅増の182万8000件と、1月初旬以来の高水準となった。

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