【This is MLB ⑥】始球式登場から破竹の7連勝! メッツに訪れた「グリマスの時代」

2023年にチームトップの12勝を挙げた千賀滉大が未だに開幕を迎えられておらず、期待の打撃陣も6月11日(日本時間12日)時点でリーグ9位の打率.240、得点282、地区でも首位に17.5ゲーム差の4位と低迷していたメッツ。そんなメッツにまさかの救世主が現れた。

6月13日、同地区5位のマーリンズをホームに迎えた3連戦の第2戦、試合前にはこの日に誕生日を迎えたマクドナルドの謎キャラ「グリマス」が始球式を行った。そして、ここからチームが一変した。

グリマスはその後、試合中も相手投手の投球を邪魔するかのようにバックネット裏で挑発。前日に2対4で敗戦したチームは初回から2点を挙げ、終わってみれば14安打10得点で快勝した。

この日からメッツは破竹の7連勝。パドレスを18年ぶりにスイープし、昨年のワールドチャンピオン、レンジャーズにも2連勝。しかも、14日のマーリンズ戦では9回にJ・D・マルティネスのサヨナラ本塁打、17日のパドレス戦でも14安打10得点で快勝すると、18日のレンジャーズ戦ではここ5年でチーム最多の14得点を挙げ、ファンや地元メディアは「グリマスの時代」と称して、このメッツの逆襲に大いに盛り上がった。

2連勝で迎えたレンジャーズとの第3戦は、先制を許すも途中で逆転するなど、これまでの低迷が嘘のように善戦したが、惜しくも8連勝とはならなかった。

MLBでの救世主は選手だけではない。エンゼルスは2000年頃に飛び跳ねるサルの動画をスコアボードで流したところ、チームが逆転。以降「ラリー・モンキー」と名付けられ、現在も6回以降でリードされている場面でラリー・モンキーが登場してスタジアムを沸かせている。

このグリマスは、このままメッツの好調を支えるのだろうか。ファンは、MLBならではのエンターテインメントも含めてベースボール観戦を楽しんでいる。これぞ「This is MLB」だ。メッツの今後の反撃とともに、新たなる救世主の出現にも注目したい。

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