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[ベルリン 20日 ロイター] - ドイツのIFO経済研究所は20日、2024年の国内総生産(GDP)成長率見通しを前年比0.4%に引き上げた。3月に公表した前回予測では0.2%としていた。政府による春季予測では0.3%となっている。
IFOは消費者の購買力の上昇と、下半期における世界の貿易や工業生産回復が寄与することを要因として挙げた。
IFOのエコノミストは声明で「今後、家計の購買力が引き続き強まる見込みで、個人消費の正常化がけん引して経済全体の回復は加速するだろう」とし、記者会見では「緩やかに危機から抜け出そうとしている。ただし緩やかにということを強調したい」と指摘した。
IFOは25年の経済成長率は1.5%との予想を据え置いた。一方でインフレ率は23年の5.9%から24年は2.2%、25年は1.7%に鈍化すると予想した。
ドイツ経済は昨年、ユーロ圏の主要国の中で最も低迷したが、24年は回復への勢いを得る見通しとなるほか、インフレ率は鈍化し、名目賃金も上昇が見込まれている。