ファレル・ウィリアムス、ルイ・ヴィトンの最新コレクションは「人間の運動能力の称賛」

ファレル・ウィリアムスは、ルイ・ヴィトンの最新コレクションを「人間の運動能力の称賛」と表現している。

『ゲット・ラッキー』などのヒット曲でも知られるファレルは、ヴァージル・アブローが2021年11月に死去した後、昨年2月にヴィトンのクリエイティブ・ディレクターに指名された。新コレクションの制作にあたっては、間近に迫ったパリオリンピックから大きなインスピレーションを得ており、現在競技に向けて準備を進めている人種の多様性を反映するようにしたという。

ガーディアン紙は、ファレルは「人間の運動能力の称賛。黒人の中でも最も黒人的な人から白人の中でも最も白人的な人まで、僕たちがどれだけ美しい種であるかを世界に示すという考え方にコミットしている」と話したと伝えている。

多彩なモデルがキャットウォークに登場することでビジョンを実現したファレル、このショーの目的は「団結と、皆を全体として招き入れたときにどのように見えるかという一体感」だと付け加え、「僕たちはルイ・ヴィトンでのこの機会とプラットフォームに感謝している」としている。

また、ファレルは同ブランドが衣服に毛皮を用い続けることを擁護し、「誰もがレザーを使うのと同じ理由で」そうしているとして「さまざまなテキスタイルのプラットフォームを通じて、デザイナーが自分自身を表現することだと僕は思う。どんなことに対しても、意見や感情を持つすべての人々に愛と尊敬を。それが民主主義というものだ」と語る。

ルイ・ヴィトンの会長兼CEOのピエトロ・ベッカーリは、ファレルの就任に際し、2004年と2008年に初めて一緒に仕事をした時のことを思い出しながらファレルを歓迎、こう話していた。「2004年と2008年のルイ・ヴィトンとのコラボレーションを経て、ファレルが新しいメンズ・クリエイティブ・ディレクターとして戻ってきてくれたことを嬉しく思います。ファレルのファッションの枠を超えたクリエイティブなビジョンは、間違いなくルイ・ヴィトンを新たな非常にエキサイティングな章へと導いてくれるでしょう」

© BANG Media International