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「バスケットボール女子・国際強化試合、日本96-85オーストラリア」(20日、北海きたえーる)
世界ランキング9位の日本は、同3位の強豪オーストラリアを96-85で撃破した。北海道旭川市出身で東京五輪以来3年ぶりの国内代表戦となった町田瑠唯(富士通)は、5得点、6アシスト、5リバウンドを記録。地元で躍動し、現在の16人から、さらに4人が削られる五輪メンバー争いへ向けて猛アピールした。21日には同会場で第2戦が行われる。
世界ランク2位の中国を撃破した遠征に続き、五輪へ弾みを付ける1勝だ。日本は強豪・オーストラリアを撃破。中盤に1点差に詰め寄られる場面はあったが、武器の3点シュートを38.5%の高確率で沈め、最後は11点差で競り勝った。恩塚監督は「途中でやるべきプレーができていなかったが、そこを突き詰めてプレーすれば、より高いレベルのバスケができる」とうなずいた。
チーム強化だけでなく、五輪へ向けたメンバー選考の意味合いも強い試合。北海道出身の町田が地元で存在感を発揮した。丁寧なパスで馬瓜エらの得点機会を演出すると、第2クオーターには3点シュートのブザービートもさく裂させた。チームで一番小柄ながら、リバウンドにも果敢に飛び込み、五輪代表入りを猛アピールした。
東京五輪のアシスト女王。ただ負傷が重なり、パリ五輪予選はメンバー外となった。今月の中国遠征から代表として実戦復帰。この日の試合後は「守備はもう少しできた」と反省が口をついたが、それでも指揮官が掲げる「走り勝つシューター軍団」のスタイルを徐々に理解。「恩塚さんのバスケは徐々に合っている」と手応えを語った。
21日に第2戦を行い、ニュージーランドと強化試合(7月、有明)で総仕上げに入る。「頭で理解していても、流れの中で自然にプレーできるのはまだ。そこをクリアできるようにやっていきたい」と町田。東京五輪を超える金メダルへ。ここから仕上げていく。