日本一ロックな赤ちゃん休憩室、世代で「連想する曲違う」と話題 BABYの数を数えると…

[とある赤ちゃん休憩室が「ロックすぎる」と話題に。ネット上では、銀杏BOYZ派と布袋寅泰派の一騎打ちが繰り広げられている。

先入観とは不思議なもので、一度意識してしまえば「そうとしか見えない、思えない」といった事態はザラである。

現在X上では、「日本一ロックな赤ちゃん休憩室」にしか見えない施設が話題となっているのをご存知だろうか。

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■一見普通の休憩室だが…

注目を集めているのは、Xユーザー・びぶさんが投稿した1件のポスト。

「銀杏BOYZの英才教育?」と、意味深な1文が綴られたポストには、赤ちゃん連れユーザー向けの休憩室が写った写真が添えられており、ロックバンド・銀杏BOYZの要素は全く感じられない。しかし、大きく壁に貼られた「BABY休憩室」というパネルを見て、即座に納得。

健やかな寝顔を見せる赤ちゃんの写真周辺には、大量の「BABY」がプリントされていたのだ。

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■「布袋派」の数もかなり多く…

銀杏BOYZの楽曲にはズバリ『BABY BABY』というものが存在する。激しく、そしてどこか優しいメロディーは多くのリスナーの心を一瞬で鷲掴みにし、名実共にバンドを代表する名曲と言っていいだろう。

曲名の「BABY BABY」がコーラスと共に繰り返されるサビは非常に印象的で、銀杏ファンからすると件のパネルは「赤ちゃんが『BABY BABY』をエンドレスで聴かされている」ような光景に映ったのだ。

しかし、ミュージシャン・布袋寅泰の『スリル』を連想した人も多く、引用リポスト欄は銀杏派と布袋派らの戦国時代に突入。

前出のポストは投稿から2日足らずで2,000件以上のリポストを叩き出し、他のXユーザーからは「こんなん笑うわ」「君を抱きしめていたいね」「スリルのリズムがピッタリやん」「BABYが7つあるのが、スリルの歌詞と同じで笑う」などの声が上がっていた。

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■DJ女子は「素敵な休憩室」と断言

銀杏BOYZの英才教育? pic.twitter.com/LPtEi3FYiz

— びぶ (@viv_504) June 9, 2024

ポスト投稿主・びぶさんは、発見時の様子について「商業施設で見つけました。変わった看板だったのでみんなに見てもらいたくて投稿しました」と振り返っている。

そこで続いては、銀杏ガチ勢の意見を聞くべく、都内を中心に活動するDJ・フジコさんに件の休憩室を見てもらうことに。

「銀杏BOYZの英才教育?」というフレーズは大きな先入観を与えてしまうため、ノーヒントで投稿の写真を送ったところ、2秒後には「銀杏でしかないやん(笑)」と即レスが。

フジコさんは「この画像を見た瞬間、脳内ですぐ『BABY BABY BABY BABY君を抱きしめていたい〜』の歌詞が再生されましたね」と、自身の感想を語る。なお、実際にはノリノリでフルコーラスで歌っていたが、文字数の関係から省略している。

続けて「休憩室と、歌詞はそれぞれ異なるBABYを指していると思いますが、BABYを直訳すると『赤ちゃん』になるので、BABY=赤ちゃんを1秒でも多く抱きしめていたいという意味が込められているのかなと感じ、素敵な休憩室だと思いました!」とのコメントを寄せてくれたのだ。

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■日本一ロックな休憩室があるのは…

びぶさんの証言と、ポストのヒントから調査を行ったところ、こちらの「BABY休憩室」は、神奈川県「中山とうきゅう」3階の施設である可能性が浮上。

そこで、同施設を運営する「株式会社東急ストア」に確認したところ、やはりこちらは中山とうきゅう内の施設であることが判明したのだ。

担当者の中に銀杏BOYZか布袋のファンがいた可能性は捨てきれないが…こちらを突っ込むのも野暮に感じられ、深追いはしないことに。

幼い我が子が泣き止まないときは、往年の名曲を歌いながら抱きしめれば、ピタリと泣き止むかもしれない?

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

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