洋画家・町田さんが個展 芸術院賞受賞を記念 茨城・水戸

女性像を中心に風景や静物が並ぶ町田博文さんの個展=水戸市泉町の京成百貨店

3月に日本芸術院賞を受賞した洋画家、町田博文さん(70)=茨城県笠間市在住=の個展「町田博文油彩画展~エキゾチシズムそよぐ風~」が20日、同県水戸市泉町1丁目の京成百貨店で開幕した。

町田さんは旧岩間町生まれ、茨城大美術科卒。日展や光風会展などを発表の場に、重厚なタッチで精神性を追求した女性像を手がける。2018年に日展文部科学大臣賞を受賞。同展理事などを務める。

日本芸術院賞は、日本芸術院(野村萬院長)が、芸術分野で顕著な業績を上げた人に贈る国内最高峰の賞。受賞作「雪はれる」は、冬のザルツブルクが舞台で、古い街並みを背景に、凜(りん)とした表情の女性を精緻な筆使いで表現した。

同店での個展は8年ぶり2回目。女性像を中心に、風景、静物など約20点を並べる。町田さんは「今回の栄誉は画家として一つの区切りとなった。新たな気持ちで創作に励んでいきたい」と意欲を示した。会期は26日まで。同店(電)029(231)1111。

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