いわきFC「勝負の月」 上位陣との3連戦へ、22日は山口戦

「本当にこの3連戦が大事になってくる」と語る石田

 サッカーJ2のいわきFCは22日、アウェーの維新みらいふスタジアム(山口市)でレノファ山口と対戦する。前半戦に未消化試合1試合を残しているいわきの通算成績は、7勝7分け5敗で順位は8位。山口は10勝4分け6敗の4位。午後7時開始予定。

 いわきは多くの上位陣と対戦する今月を「勝負の月」と捉えている。4位山口、2位長崎、3位横浜FCと続く3試合が山場となりそう。山口戦は降雨が予想されており、ボールが転がらないピッチ状態も想定される。田村雄三監督は「割り切ったサッカーをするしかない」と語り、降雨の場合は無理にボールをつながず、ロングボール主体の攻撃を展開する考えを示した。

 長いパス対策カギ、問われる対応力

 上位陣に食らい付くために勝ちをもぎ取りたい3試合。山口、長崎、横浜FCと続く上位との試合に向け、DF石田侑資は「本当にこの3連戦が大事になってくると思う。上位を一つずつたたいていかないといけない」と語った。

 石田は「今月のチームの目標は『やりきる』。DFだったら奪いきる、FWだったらゴールを決めきる。そういうことを(自身に)求めていけば力も付いてくるはず」と言い聞かせる。

 チームは開幕から一貫した戦い方で自信を積み上げてきた。シーズン2度目の対戦となる後半戦は相手も対策を講じてくることから、選手の対応力が問われる。

 その例として石田が挙げるのが味方とのマークの受け渡しだ。いわきはボールのあるサイドに「フリーの選手をつくらせない」ことを守りの原則としており、石田は「ボールの状況を見て、しっかりと判断したい」と話す。前節の甲府戦は「自分が(中央を空けて)マークに出て行く必要のない場面もあった」と振り返り、原則はあるものの臨機応変に対応することの大切さを強調した。

 山口には前回の対戦で守備の弱点を突かれて敗戦していることから、石田は「山口は今年の相手で一番強かった。相手のロングボール攻撃、クロスにどう競り合うかが大事になる。無失点に抑えたい」と意気込んだ。(小磯佑輔)

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