雇調金など8000万円を不正受給 矢吹タクシー

 福島労働局は20日、企業が従業員に支払う休業手当を国が補填(ほてん)する制度で、新型コロナウイルス禍を受けて特例が設けられた雇用調整助成金(雇調金)などを不正受給したとして、矢吹町の一般乗用旅客自動車運送業「矢吹タクシー」への支給計約8000万円を取り消したと発表した。処分は5月17日付。

 労働局によると、従業員らが休業していないにもかかわらず、2020年4月以降の約3年の間に休業したとする虚偽の申請書類を作成して雇調金などを不正に受給していたという。緊急雇用安定助成金約1万5000円も不正に受け取っていた。

 労働局に情報提供があり発覚した。同社は一部を返還しており、残りは計画的に返還する予定という。同社は処分日から5年間、各種助成金の支給を受けることができない。

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