横須賀RC「奉仕の基金」 社会に尽くす活動 後方支援 横須賀市

奉仕団体の横須賀ロータリークラブ(藤村昌一会長)は6月14日、社会課題の解決に取り組む市内の団体や個人の活動を支援する「奉仕の基金(助成金)」の報告会を開いた。昨年度からの継続事業で、社会に尽くすRCの精神を広く伝播する狙い。今年度は「NPO法人神奈川フードバンク・プラス」「特定非営利活動法人こどもの夢サポートセンター」「横須賀ジュニアビレッジ」の3団体に総額40万円の助成を行った=写真。

ひとり親家庭への食料支援と中学3年生対象の無料学習塾に軽食提供を行っている神奈川フードバンクの山田洋代表は「物価上昇の影響を受け、生活困窮者が増えている。こうした中で活動を前進させることができた。支援に感謝している」と述べた。

引きこもり者に農作業の体験機会を提供しているこども夢サポートセンターの鈴木明理事長は「作業効率の向上に耕運機と草刈り機を購入。太陽の下で行う作業は生活習慣の改善や心の癒しにつながり、社会への一歩を踏み出すきっかけとなる」とまとめた。

小中学生対象にした6次産業化の体験プログラムを運営しているジュニアビレッジの池井将代表は「紫にんじんの種の購入費に充当。これを原材料にしたドレッシングを増産することができ、流通量も拡大できた。活動に携わった子どもたちが店頭で商品を目にする機会が増え、社会とのつながりをより実感することになった」と報告した。

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