右ヒザ手術のジョコビッチがウインブルドン出場に向けて練習再開!「一日一日を積み重ねていく」<SMASH>

先日行なわれたテニス四大大会のひとつ「全仏オープン」(フランス・パリ/クレーコート)でベスト8に進出するも、右ヒザの内側半月板損傷により準々決勝を試合前に棄権し、直後に同箇所の手術を決行した世界ランク3位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。

その彼が来る今季3つ目の四大大会「ウインブルドン」(7月1日~14日/イギリス・ロンドン/芝コート)に向けた練習を再開したと、アメリカ大手ビジネス誌『Forbes』が伝えている。

ジョコビッチは6月6日に自身のSNSで「右ヒザの手術はうまくいった」と報告。先週には早くもリハビリを開始していた。しかし完全な回復までは最低でも3週間程度かかるとされており、現状ではウインブルドン出場は厳しい状況となっている。それでも四大大会最多24度の優勝を誇る鉄人は、テニスの聖地でプレーすることを諦めていない様子だ。

これはベテランテニス記者のクレイグ・シャピロ氏が19日に自身のX(@Cshaptennispod)を通じて伝えたもので、同投稿には「信頼できる情報筋によると、ノバク(ジョコビッチ)は今日、ヒザの手術以来初めてとなるヒッティングを行なった。ウインブルドンに出るために全力を尽くしているそうだ。どうなるか見てみよう」と記されている。
翌20日にはジョコビッチ本人が公式インスタグラム(@djokernole)で「テニス、会いたかった!一日一日を積み重ねていく」のメッセージとともに練習動画を投稿。それは芝生の上でのトレーニングから始まり、動画の後半では両脚に黒のサポーターを身に着けたジョコビッチが、練習用のハードコートで軽くサービスを打つ姿が収められているのだ。無論まだ100%のコンディションではないだろうが、思ったよりもケガの治りは早いのかもしれない。

テニスの名場面や最新情報を紹介する公式Xアカウント「olly」(@Olly_Tennis)によれば、毎年ジョコビッチはウインブルドンでプレーする前に今回の動画に映っているハードコートで調整を行なっているという。となれば、やはり過去7度もの優勝を経験している聖地での実戦復帰を目指しているのは間違いないだろう。

今季はパリ五輪(7月27日~8月4日/クレー)にも出場予定のジョコビッチ。それに先駆けて行なわれるウインブルドンのコートに立てるのか、その動向に注目が集まる。

文●中村光佑

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