ホンダを「組合つぶし」で告発、米行政機関がインディアナ工場巡り

Daniel Wiessner

[20日 ロイター] - 独立行政機関の全米労働関係委員会(NLRB)は20日、ホンダ<7267.T>がインディアナ州グリーンズバーグの工場で労働組合結成を違法に妨げ労働者の権利を侵害したとして、同社を告発したと明らかにした。

告発は18日付。NLRBは、ホンダが労働者の安全ヘルメットから全米自動車労組(UAW)のステッカーを剥がすことを強いたほか、従業員を不法に監視し、組合支持者を懲戒処分にすると脅したと主張した。

ロイターは告発状のコピーを入手できていない。

ホンダが和解に応じない場合、行政法判事が10月に審問を行なうという。

判事の裁定は5人の委員からなるNLRBによって再検討され、その決定は連邦控訴裁判所への上訴が可能だ。

ホンダの広報担当者は「不当労働行為の申告は労組が組織化キャンペーンのための宣伝と注目を集めるために用いるありふれた戦術」だとして、審問で争う姿勢を示した。

2400人以上の従業員を抱えるグリーンズバーグ工場でのキャンペーンは、組合結成に抵抗してきた自動車工場で労働者を組織化しようとするUAWによる全国的な取り組みの一環だ。

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