認知症を理解、対応学ぶ 四日市西高で講座 三重

【講師らによる寸劇に見入る生徒ら=四日市市桜町の四日市西高校で】

 【四日市】認知症の正しい知識を身に付けようと、三重県四日市市桜町の四日市西高校で20日、「認知症サポーター養成講座」が開かれた。3回に分けて2年生230人が受講する。2回目のこの日は77人が参加した。

 家庭基礎の授業の一環。初めての取り組みで、普通科の高校での開催は珍しいという。

 同市社会福祉協議会の職員など7人が講師を務めた。生徒たちは認知症の症状や患者との接し方を教わり、寸劇やグループワークを通して対応の仕方を学んだ。39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された男性のビデオメッセージも見た。

 講師らは意識をして周りを見ることの大切や、道に迷うなど困っている人を見かけたときは「勇気を出して声をかけてほしい」と伝えた。

 参加した森翼希さん(16)は「ちょっとした変化に気付けるように、普段から周りをよく見るよう心がけたい」と話した。3回目は21日に開催する。

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