「日本に0-3で敗れるのはありえない」 “2軍”バレー中国の采配に母国ファン賛否「無責任だ」

日本に敗れた女子バレー中国代表【写真:VNL提供】

ネーションズリーグ

バレーボールのネーションズリーグ(VNL)女子ファイナルラウンド準々決勝が20日、タイで行われ、日本が中国に3-0(25-21、25-21、25-22)で勝利した。パリ五輪出場権を持つ国同士の一戦を制し、ブラジルとの準決勝に進出。中国は主力をメンバー登録しなかったが、指揮官の判断に母国ファンからは「無責任だ」と厳しい声も上げられている。

日本は主将の古賀紗理那がチームトップの22得点、石川真佑が14得点と躍動。強烈なスパイクで会場を沸かせた。中国メディア「澎湃新聞」は母国の敗退を伝える記事の中で蔡斌総監督のコメントをこのように紹介した。

「主力は帰国して調整し、若い選手をハイレベルの試合で鍛える。これは、パリ五輪に備えた措置だ」「ネーションズリーグの予選3ラウンドを通して、我々は選手もコーチ陣も含めて、それ以前の訓練の成果について、チーム全体でどこが良くてどこが足りないか、とてもよく分かった。五輪前にはまだ一か月の準備期間があるため、中国に戻って見つかった問題を早急に解決する必要がある」

予選ラウンドまでの世界ランクが五輪1次リーグの組み合わせに影響するため、予選ラウンドに力を入れる国が多かったが、中国は今大会決勝ラウンドで主力を“温存”。この記事や中国版X「ウェイボー」には、母国ファンから「どんな理由があったとしても、日本に0-3で敗れるのはありえない。監督は謝罪すべきだ」「若手を鍛えると言うが、多くの若手は出場せず、ボールに触ることもなかった」「無責任なことを言う監督だ」と厳しい声が上げられた。

一方で、「主力は早めに休んで体力を回復すべきだ」「20点以上取れるんだから、2軍の成績もまずまずだ」「2軍もよくやっていた。負けたけれど、3セットとも20点以上とっていた。中国女子バレーも今後は期待できる」と肯定的な声も上げられていた。

日本はパリ五輪でB組に入り、ブラジル、ポーランド、ケニアと同組。中国は開催国のフランスと世界バレーを連覇しているセルビア、米国と同じA組に入っている。

THE ANSWER編集部

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