バイデン氏支援団体、トランプ氏SNS戦略に対抗 1000万ドル調達へ

Jarrett Renshaw

[20日] - 大統領選でバイデン米大統領の再選を支持するスーパーPAC(政治活動委員会)は、ソーシャルメディア上で影響力を持つトランプ前大統領に対抗するために数百万ドルの調達を目指している。

フェイスブックの共同創業者ダスティン・モスコヴィッツ氏やリンクトインの創業者リード・ホフマン氏といったテクノロジー業界の著名人が支援するシリコンバレー拠点の「Future Forward USA Action」は、少なくとも1000万ドルを調達し、トランプ陣営が優位に立つ動画プラットフォームのアルゴリズムの理解を深める手助けをしようとしている。

また、この計画に詳しい関係者2人によると、新たなコンテンツの生成と発信を支援するため、左派のインフルエンサーと協力する計画もあるという。Future Forwardは先月、民主党の団体「Way to Win」と「Hub Project」と協力して首都ワシントンの高級ホテルで140人のインフルエンサーを招き3日間のイベントを開催した。

バイデン陣営は2月に中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」のアカウントを開設。これまで200回以上投稿しているが、フォロワー数は約38万人。

一方のトランプ氏は約2週間前にティックトックのアカウントを開設したが、既に約640万人のフォロワーを抱える。Future Forwardは現在、インスタグラムやリール、ユーチューブ、ティックトックなどでの戦略に注力しているという。

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