世界ランク1位シェフラーは初めての五輪 パリで楽しみなこと

世界ランク1位のシェフラーはパリで五輪初出場を果たす(James Gilbert/Getty Images)

◇米国男子◇トラベラーズ選手権初日(20日)◇TPCリバーハイランズ(コネチカット州)◇6835yd(パー70)

17日時点の世界ランキングをもとにした五輪ランキングで、「パリ五輪」男子ゴルフの各国代表が決まった。日本代表は松山英樹と中島啓太。4人が選ばれた米国は世界ランク1位のスコッティ・シェフラー、3位で「東京五輪」金メダリストのザンダー・シャウフェレ、5位ウィンダム・クラーク、7位コリン・モリカワがフランス行きを決めた。

各国最大4枠の対象となる世界ランク15位以内に最終的に9人がひしめいた米国の激しい争い。代表4人が全員メジャーチャンピオンという顔ぶれで、シャウフェレ以外の3人が初出場。PGAツアーで今季5勝を挙げているシェフラーもその一人だ。

代表入り直後の「トラベラーズ選手権」で五輪について問われたシェフラーは、事前準備について「団体戦がなく、個人戦だけだから普段と同じ試合として臨むつもり。みんな友達だから練習ラウンドも一緒にするだろう。いつものようにコースの情報をシェアして」と現地での過ごし方について思いを巡らせた。

普段の大会と異なることがあるとすれば、そのメンバーだという。「違う国の選手と練習ラウンドをたくさん一緒にする必要はないかな。米国のためにメダルを取りに行くわけだから。まあ、どんな感じなるのか想像がつかない。正直なところ、いま聞かれるまであまり考えていなかった」。“五輪モード”に切り替えるのは、7月のメジャー最終戦「全英オープン」(スコットランド・ロイヤルトゥルーン)が終わってからになりそうだ。

他競技の選手と触れ合う機会も楽しみにしている。「小さい頃からバスケットボールが大好き。観たいなと思う。あとはテニス。一度は選手村に行って、他のアスリートのトレーニングを見てみたい。妻は体操を見たがっているから、おそらく一緒に行くだろう」とスケジュールの合間を縫った観戦にも興味。「母国のためにプレーするのはとてもエキサイティング。五輪ならなおさら特別だ。『ゴルフはスポーツではない』と言う人もいるけれど、“五輪スポーツ”だと胸を張れるんだ」と語った。(コネチカット州クロムウェル/桂川洋一)

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