岸田首相は通常国会が事実上閉会となる21日、自民党所属の全参院議員が出席対象の参院総会に突如、姿を現し、改正政治資金規正法の成立を巡り「いろいろな意見があったことは承知している、しかし、この発端は自民党にある、自民党を守るためにやらなきゃいけない、総裁として決断した」と強調した。
また、「非常に今国会大変だったときに、重要法案がほとんど成立した。出口を預かる参議院にお世話になりました」と感謝の意を述べた。
首相が参院議員総会に出席することは希だ。
前日に行われた党所属の全衆院議員が出席対象の代議士会では、津島淳衆院議員が「内閣不信任の否決という大事な場に臨む。本来、岸田総裁がこの場に来て挨拶すべきではないか」などと、代議士会に不在だった首相への不満を露わにしていて、参院総会への異例の出席はこうした批判の声を受けてのものと見られる。
