英消費者信頼感、6月は2年半ぶり高水準 3カ月連続で改善=GfK

[ロンドン 21日 ロイター] - 市場調査会社GfKが21日発表した6月の英消費者信頼感指数はマイナス14で、5月から3ポイント改善して2021年11月以来最高となったほか、ロイター調査による全ての予想を上回った。経済に対する楽観度改善が、家計の懸念拡大を上回った。

消費者心理は22年9月に過去最低のマイナス49まで落ち込んでいた。その後、一時11%超に達したインフレ率は先月に2%の目標水準に戻り、信頼感は着実に回復。ただ、大半の家計はインフレ加速前よりも暮らし向きが悪い状況がなお続いている。

GfKの顧客戦略担当ディレクター、ジョー・ステートン氏は、「6月は3カ月連続で信頼感が改善したものの、生活費危機が執拗に家計を圧迫する中、多くの人が困難な状況にあり、数字は依然マイナスとなっている」と述べた。

6月は、過去12カ月の経済状況全般に対する家計の楽観度が7ポイント上昇したほか、見通しも6ポイント上昇した。

© ロイター