6月15日早朝に熊本市で飲酒運転の車にはねられ女性が死亡した事故で、逮捕・送検された男が前日の夜に熊本市内のホストクラブに出勤していたことが分かった。警察は、男が仕事中に店で飲酒し、その後、事故を起こした可能性もあるとみて捜査している。
基準値の2倍近いアルコール
この事故はホストクラブ従業員・松本岳容疑者（23）が、酒気を帯びた状態で軽自動車を運転。熊本市中央区細工町の交差点で歩道に突っ込む事故を起こし、横田千尋さん（27）が車と信号機の柱に挟まれ死亡したものだ。
松本容疑者は過失運転致死と酒気帯び運転の疑いで逮捕・送検されている。 松本容疑者の呼気からは基準値の2倍近いアルコールが検出されたという。
松本容疑者は逮捕当時、警察に「無職」と虚偽の申告をしていたが、送検後に熊本市内にあるホストクラブの従業員だと申し出たということだ。さらに、前日の夜にはホストクラブに出勤していたことが新たに分かった。
追突事故起こしバックで逃走中か
一方、現場近くの県道では死亡事故の直前、トラックに車が追突する別の事故が発生。警察によると、トラックの運転手の話などから、追突した車が死亡事故があった交差点方面に逃走していたことが分かっている。
付近3カ所の防犯カメラには車がバックで交差点の方向にかなりのスピードで走り去る様子がとらえられていた。
警察は、松本容疑者が追突事故を起こした後、バックで逃走中に死亡事故を起こした可能性があるとみて、慎重に捜査。また、勤務中に酒を飲んでいたかなど飲酒運転の経緯も調べている。
（テレビ熊本）
