猫は性別で性格が違うって本当?「オス・メス」別、それぞれの特徴2点

1.好奇心旺盛で冒険好きなオス猫と保守なメス猫

オスはメスと比べると好奇心旺盛で冒険が大好きです。新しいものに対しても、メスより警戒心が薄いとされています。

そのため気になるものを見つけてはちょっかいを出したり、気になる場所があれば入り込んだりなど、とにかく確認したくてたまらないようなのです。

そのせいか大人になってからもメスと比べると遊び好きでアクティブな傾向です。おかげで高い場所からの転落や、やけどなどのうっかり事故が多いようです。

一方メスは、保守的で変化を嫌がる傾向にあります。おもちゃなども新しいものより、使い慣れたお気に入りのものを好みます。

そのせいかオスよりも部屋の模様替えなどの環境の変化に弱く、ストレスを溜めやすいとも言われています。

2.甘えん坊なオスとツンデレだけど社交的なメス

オスはメスと比べて甘えん坊だと言われることがあります。飼い主さんへの要求も、オスは大きな声で訴えたり、気をひいたりといった行動が多いと感じている人が多いようです。

またオスのほうが飼い主さんへの依存心が強いとされています。そのため飼い主さんと離れることで不安を感じやすく、メスよりも分離不安症のリスクも高い可能性があります。

メスは自立心が強く、飼い主さんを信頼しつつも独立した関係を好む傾向があります。オスのように、飼い主さんに対して強く依存する猫は少ないでしょう。どちらかというと、自分のペースを大切にし、単独行動を好みます。

一方で、メスはほかの猫と打ち解けるのが早く、オスよりも多頭飼い向きだとする意見もあります。

また、同時期に出産したほかのメス猫と協力して子育てをすることも知られています。そういった意味では、メスのほうが社交的だと言えるでしょう。

性格は成育環境にも影響される

猫の性格は性別によって左右されることもありますが、すべてが性別で決まるわけではありません。生まれ育った環境にも大きく影響されます。

たとえば警戒心が強くまったく人間に懐かなかった保護猫が、人間と暮らすようになり、人間大好きな甘えん坊になることもあります。

犬と同居している猫が犬っぽい行動をするようになる例もありますし、飼い主さんとの関係によっては、自立心の強いオス、依存心の強いメスに育つ可能性も十分にありえるでしょう。

つまり猫の性格は育った環境にも大きく影響を受けているのです。そのほかにも、個体差も影響します。

そのため性別による性格の違いはあくまでも「傾向」としてとらえ、実際には愛猫の様子をよく観察して適切に対応することが求められます。

まとめ

猫の性格はオスとメスではそれぞれ違った傾向があると言えるでしょう。しかし育った環境や個体差もありますので、猫の性格を性別だけで判断するのは危険です。猫の様子を良く観察し、性格を見極めることが大切です。

また猫の性格に合わせた飼育環境を整え、お互いにほど良い距離感を保ちながら生活をしていくことが求められるでしょう。

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