甘い香り 桃の収穫始まる 南島原・川田農園

ピンクに色づいた桃を収穫する川田さん=南島原市深江町

 長崎県南島原市深江町の川田農園ではハウス栽培された桃が収穫期を迎えている。熟して薄紅色に染まった果実が室内に甘い香りを漂わせている。
 ジューシーな果肉が特長の「日川白鳳(はくおう)」や赤みの差した乳白色の「あかつき」、鮮やかな濃紅色で大玉の「川中島」など計8種を栽培。梅雨の晴れ間の19日は、園主の川田豊一さん(71)ら生産者が大きさや色づき具合を確かめながら、重さ200グラム前後に育った実を一つ一つ丁寧にもぎ取っていた。作業は8月中旬まで続く。
 川田さんは「南島原の初夏の味を皆さんに味わってほしい」と汗をぬぐっていた。農園には桃の直売所もある。川田農園(電0957.65.1517)。

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