SHANLING、AKMフラッグシップDAC搭載SACDプレーヤー。USB DAC機能も

by 野澤佳悟

SCD1.3。上からシルバー、ブラック

MUSINは、SHANLINGブランドのBluetoothレシーバー機能やUSB DACなども備えた多機能SACDプレーヤー「SCD1.3」を6月28日より発売する。カラーはシルバーとブラックの2色。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は227,700円前後。発売に先駆け、21日より予約受付を開始する。

MediaTek ME1389EEプレーヤーシステムを採⽤し、三洋電機製HD870ピックアップレーザーを搭載したトレイ型ドライブを採⽤。Hi-Fiグレードなディスクメカニズムを採⽤することで、SACDのスムーズな読み込みと、エラーフリーな再⽣を実現している。

⼀般的なCD、SACD、ハイブリッドディスクの再⽣をサポート。専用スイッチを備え、ハイブリッドディスクのリーディング時に、SACD層とCD層を素早く切り替えられる。スイッチ部のLEDのカラー(SACDはブルー、CDはレッドに点灯)でモードの確認が可能。

I2S出⼒に専⽤FPGA回路を装備。Model 1〜10までの幅広いスイッチングが行なえる。この機能により、市場に混在するI2Sの規格の中でも幅広いコネクションを叶えられるとしている。なお、SACD再⽣時のI2Sデジタル出⼒は88.2kHz PCMに制限される。

デジタル出力はI2Sのほか、同軸、光を装備。アナログ出力はXLRバランス、RCA、6.35mmステレオ標準。

背面

プリアンプ部にはMUSES8920を採用。パワーアンプやアクティブスピーカーとセットアップできる。高品位なプリアウトを備えることで、シンプルで高品位な2チャンネルスピーカーシステムを構築できるとしている。

DACには、AKM製「AK4191EQ+AK4499EX」を採用。フラッグシッププレーヤー「M9 Plus」をベースに開発・設計された回路を使用している。緻密なサウンドディティールと、広⼤で正確なサウンドステージを実現しながら、クラシカルなウォームさと、滑らかさを有したサウンドを再生するとのこと。最大768kHz/32bitのPCM、DSD512の再生に対応する。

ヘッドフォンアンプも内蔵。最大出力レベルは1,100mW@32Ωで、全帯域バランスがとても滑らかにコントロールされ、パワフルかつ繊細なハイクオリティサウンドを実現したという。

Bluetoothレシーバー機能を搭載。Bluetooth 5.0準拠でコーデックはSBC、AAC、aptX、aptX HD、LDACをサポートする。Wi-Fiも備え、DLNA、AirPlay、NASからの再生にも対応する。

消費電力は40W。外形寸法は280×280×110mm(幅×奥行き×高さ)。重量は5.7kg。出力などのスペックは以下の通り。

  • XLRバランス出⼒(Line-Out / Pre-Out)
    出⼒レベル:5.0Vrms
    周波数特性:20Hz〜40kHz(-0.1dB)
    THD+N:0.0005%
    ダイナミックレンジ:122dB
    SN⽐:122dB
  • RCA出⼒(Line-Out / Pre-Out)
    出⼒レベル:2.5Vrms
    周波数特性:20Hz〜40kHz(-0.1dB)
    THD+N:0.0005%
    ダイナミックレンジ:119dB
    SN⽐:119dB
  • 6.35mmヘッドフォン出⼒
    出⼒レベル:1.1W@32Ω//153mW@300Ω
    周波数特性:20Hz〜40kHz(-0.1dB)
    THD+N:0.001%
    セパレーション:75dB@32Ω
    ダイナミックレンジ:122dB
    SN⽐:122dB
    出⼒インピーダンス:4.7Ω

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