群馬県が桐生市を指導 生活保護費問題巡り特別監査

 群馬県桐生市の生活保護費が一部不支給だった問題を巡り、県は20日、特別監査の結果、不適切な取り扱いが確認されたとして、市を指導したことを明らかにした。21日に不適切と確認した部分や指導内容について公表し、市に対して是正や改善の報告を求めていく。

 県地域福祉課によると、特別監査は1~2月に実施。監査内容は21日に公表するが、分割による月ごとの満額不支給や民間団体による金銭管理、印鑑の預かりといった市の扱いの状況を確認したとみられる。

 同市の生活保護を巡っては、18日の参院厚生労働委員会で武見敬三厚生労働相が「桐生市に対して徹底して県が指導しろと言っている。(満額不支給が)実態として今日もはびこっているとすれば不適切だ」と答弁で言及した。

 山本一太知事は20日の定例会見で「(不適切な取り扱いは)あってはならないこと。武見大臣のお言葉もある。しっかり指導していく」と述べた。

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