グラミー賞の小川さんら豪華出演 8月にさせぼJAZZ 歴史継承、育成へ先行ライブも 長崎 

宮島市長(左から4人目)に「させぼJAZZ」をPRする実行委メンバーら=佐世保市役所

 佐世保の音楽文化を継承するジャズコンサート「させぼ JAZZ 2024」(実行委員会主催)が8月25日に長崎県佐世保市三浦町のアルカスSASEBOで開かれる。同市出身でグラミー賞を3度受賞したドラマー、パーカッション奏者の小川慶太さんら一流プレーヤーが出演。今年は街中での先行ライブを企画するなどイベントを発展させて、ジャズの魅力を伝える。
 1991年に始まった「サンセット99ライブサセボ」が前身となり、佐世保が誇るジャズフェスへと成長した。今年で31回目を迎え、実行委メンバーは新たな発展、次世代への継承に向け一丸となる。昨年のイベントでは、小川さんに市民栄誉賞が贈られた。
 小川さんはグラミー賞受賞メンバーと新たに結成したトリオ「Brock Lanzetti Ogawa」でステージを披露する。ほかに佐世保出身の新進ドラマー、山近拓音さんが参加する「Reiya The P・A・V・E」、日本を代表するボーカリストの坂井レイラ知美さんのクインテット、映画「BLUE GIANT」の主人公の音を担当したテナーサックスの馬場智章さんのグループが共演する。
 ジュニア層育成に向けた新たな試みとして、市内の小中学、高校生がバンドを編成してエントリーする。「させぼ街角ジャズ」も初企画。7月13日を皮切りに8月11日までに計5回、市内外のジャズミュージシャンが各地で街中ライブを展開する。入場無料。
 実行委員長の納所佳民さん(60)は「築いた音楽イベントの歴史を継承、発展させ、地域活性につなげたい。若手を育成し、ジャズの街佐世保の醸成につなげたい」と思いを語る。
 実行委メンバーは、市役所を訪れ、宮島大典市長にイベントをPR。宮島市長は「ジャズ一色になる佐世保の夏が楽しみ」と期待を寄せた。
 8月25日のコンサートは正午開演。入場料は大人5千円、高校生以下2500円(当日は500円増)。問い合わせはFMさせぼ(電0956.37.0001)。

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