都知事選 都民が新知事に求めることは?掲示板追加は?

過去最多となる56人が立候補した都知事選では、ポスター掲示板を巡り、異例の事態となっています。

都知事選のポスター掲示板は、48人分が用意されていましたが、東京都選挙管理委員会は、立候補者が想定を上回ったとして、49番目以降に届け出た候補者については、クリアファイルを支給し、個別に増設するよう要請しました。

こちらがそのクリアファイルの実物です。規定で定められている、長さ42センチ、幅30センチのサイズのポスターが収まるものとなっています。そして、雨対策としてビニール袋も支給されるということですが、強度については、ちょっと不安に感じる印象を受けますね。画鋲などを使って追加で貼るということなんですが、貼る場所は、掲示板の下部分となっていて、下部分が難しい場合は左右の部分、それでも難しい場合は、上部分に掲示するということです。約1万4000カ所に上る、ポスター掲示板に、自ら増設する膨大な作業が増えることになります。

候補者からは、「普通に張るより目立って良い」という声がある一方で、「作業に時間がかかるから平等ではないと思うが、掲示板を増設するとお金がかかってしまうので、今回は容認した」などの声が上がっています。

今回の対応について、都選管の担当者は、「お手数をおかけして申し訳ない。しっかり貼れるようにフォローしていきたい」とコメントしています。

そして、6月20日から17日間行われる都知事選ですが、第一声で各候補が何を一番強く訴えたか見ていきます。

現職の小池さんは、新宿区の選挙事務所で行われた出発式で、約7分にわたって支持者を前に、2期8年の実績を最もアピールする第一声となりました。

蓮舫さんは、JR中野駅前で約10分、第一声を行い、徹底した若者への支援による、少子化対策を強く訴えました。

石丸さんは、新宿区の選挙事務所前で、約4分、街頭演説を行い、細かい政策の説明はせず、「東京を動かそう」というスローガンをアピールしました。

田母神さんは、約20分、防衛省前で第一声を行い、防災対策と教育の見直しについて、多くの時間を費やしました。

そして番組では、都民に新たに選ばれる知事に何を求めるのか、聞いてきました。

30代女性:『区立幼稚園の存続』
「毎年入園の子が少なくなってきていて、閉園になったりとかしてる幼稚園もあったりして、私立幼稚園に行かないといけなくなった方たちも今年度いたみたいで。区立の幼稚園も残してもらえるようにちょっと考えてもらいたいなと思います」

30代女性:『0か100かではないちょうどいい育児対策を』
「母親としても子育てをしたい、けどちょうど良く働きたいという希望があるので、丁度いい部分での支援というのがあったら嬉しいかなと思っています」

70代男性:『高齢者にもっと安くてちゃんとした住宅を提供して欲しい』
「なかなか区営住宅とか都営住宅とか当たらなくて、相当時間かかったんですよね。(前の住民が)もっと早く出て行ったらすぐ入れるようにして欲しいね」

新たなリーダーは誰になるのか。都知事選は、来月7日に投開票され、即日開票されます。

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