西武池袋本店内にヨドバシが体験型美容店舗 コロナで「おうち美容」増加 「皆が使用」から「自分が満足」重視する時代に

西武池袋本店内に、プロのメイクアップアーティストや美容師に相談しながら約500の商品を比較体験できる、ヨドバシの体験型美容専門店「Yodobloom(ヨドブルーム)」が開業する。美容家電市場の拡大を見越した新しい試みに、専門家は、体験型店舗が顧客満足度を高めると指摘する。

西武池袋本店の改装部分に21日オープン

家電量販大手・ヨドバシホールディングスの下で生まれ変わる西武池袋本店内に、新たな美容専門店がオープンする。

西武池袋本店の改装部分に21日オープンするのは、体験型美容店舗「Yodobloom(ヨドブルーム)」。

岩田真由子記者:
こちらのお店では、このように化粧品やシャンプー、さらには、こちらの椅子に座って美容家電まで自分で体験することができます。

プロのメイクアップアーティストや、美容師など専門のスタッフに相談し、肌や髪質を測定しながら、約500の商品を比較体験することができる。

西武池袋本店は、ヨドバシホールディングスの下で改装が進んでいて、美容店舗は2025年夏以降に開業する、ヨドバシカメラ旗艦店に先駆けての出店となる。

コロナで「おうち美容」が増加

「Live News α」では、市場の分析や企業経営に詳しい経済アナリストの馬渕磨理子さんに話を聞いた。

堤礼実キャスター:
体験型美容店舗、どうご覧になりますか。

経済アナリスト・馬渕磨理子さん:
お店で家電を実際に使ってみる「体験」は、なかなかできないですよね。特に、美容に関するものは一度使ってから、購入したいニーズが強い反面、それに応える店舗は多くはありませんでした。

今回の体験型美容店舗では、美容家電、ヘアケア、さらにはメイクを実際に「お試し」できて、顧客満足度が高まります。

アメリカのファンドに買収された、そごう・西武の「西武池袋本店」に、家電量販店大手のヨドバシカメラがどんな店舗を展開するか注目が集まっていました。百貨店のラグジュアリーを意識しつつも、池袋の顔である場所で、ヨドバシカメラの新たな挑戦となります。

美容家電の市場規模はおよそ4000億円で、マーケットは拡大傾向にあります。なかでも、機能性が向上した高価格帯の美容家電が市場をけん引しています。

堤キャスター:
これまでの製品と、何が違うのでしょうか。

経済アナリスト・馬渕磨理子さん:
例えば、これまでヘアドライヤーといえば、髪を乾かすアイテムでした。それが髪をケアするものに変わってきています。

さらに、シャワーも汚れや汗を流すことから、ファインバブルシャワーヘッドの登場によって、スキンケアの時間に変わってきています。これ、一度試してみたいですよね。

コロナで「おうち美容」が増加しました。美容院で行っていたヘアケアや、エステでしてもらっていたスキンケアが、自宅で自分でできる美容家電は、嬉しいですよね。

個別ニーズに応える美容店舗の特別感

堤キャスター:
商品選びや購入のポイントも、変わってきているのかもしれませんね。

経済アナリスト・馬渕磨理子さん:
情緒的な付加価値への要望が高い肌や髪の悩みは、人それぞれです。これまでは「みんなが使っているから」という理由で美容アイテムを選んできました。

それが今は、「自分が満足できるかどうか」が購入のポイントになってきています。

スキンケア、ヘアケアのオリジナルの提案は、個人のお悩みごとに寄り添ってくれる特別感があります。こうしたラグジュアリー感のある店舗、そこにビジネスチャンスがある訳です。

堤キャスター:
毎日のように使う家電ですから、自分に合ったものである必要がありますよね。人それぞれ抱える悩みは異なりますし、家電の種類も豊富です。店舗でのお試し体験を通して、自分に適したものとの出会いとなることを期待したいです。
(「Live News α」6月20日放送分より)

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