日本の都市で甘く香る、雲南省産の花々

日本の都市で甘く香る、雲南省産の花々

19日、東京にあるフラワーショップの店内で生花を選ぶ市民。(東京=新華社記者/岳晨星)

 【新華社東京6月21日】中国雲南省は現在、世界の主要な花卉(かき)流通センターの一つとなっており、花の年間生産額は1千億元(1元=約22円)を超え、40余りの国と地域に輸出されている。近年は同省産の菊の花や、アジサイのドライフラワーなどの花製品が続々と日本市場に進出しており、中日経済・貿易協力の新たな成長点となっている。

 中国の記者団はこのほど、5日間の日程で日本を訪問した際に、東京や大阪などの生花店で雲南省産の花が販売されているのを発見した。日本の民衆やメディアは、花に代表されるように中日両国の経済、貿易の往来や協力、交流が絶えず拡大していくことに大きな期待を寄せている。

日本の都市で甘く香る、雲南省産の花々

19日、東京にあるフラワーショップの店内で生花を選ぶ市民。(東京=新華社記者/岳晨星)

 昨年3月、同省産の菊60万本がコールドチェーンによって東京や大阪などの都市にある生花店に届き、売り出された。同12月には、標準化乾燥処理を経たアジサイ4万本が同省曲靖市の生花栽培拠点から日本に送られ、現地のドライ・プリザーブドフラワー大手、大地農園の協力で製品化し、日本市場で販売開始された。雲南省産アジサイのドライフラワーが日本向け標準化輸出されたのは初めて。

 東京にあるフラワーショップの従業員は、日本では各種生花に対する人々のニーズが非常に旺盛だとし、中国から続々と良質な製品が日本に輸出され、より多くの消費者に、中国に美しい花が数多く存在することを知ってもらいたいと語った。

 日本のメディア関係者は、雲南省が美しい「花の国」であることは前々から聞き及んでおり、ずっと行ってみたいと思っていたと表明。中日両国は一衣帯水の隣国で、中国の花が日本に輸出されることで両国の友好交流に素晴らしい物語が加わるだろうとし、中国の記者団による訪日が情報共有を促し、両国友情の懸け橋を築き、両国メディアが手を取り合い、友好交流に関する話題に一層注目していくことを望んでいると述べた。(記者/楊光)

日本の都市で甘く香る、雲南省産の花々

19日、東京にあるフラワーショップの前を通り過ぎる子ども。(東京=新華社記者/岳晨星)

日本の都市で甘く香る、雲南省産の花々

19日、東京のフラワーショップで生花を整える店員。(東京=新華社記者/岳晨星)

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