流し撮り名人になれるビデオ雲台と利便性抜群の三脚[Sponsored]

by 長根広和

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株式会社ワイドトレード

手持ち撮影でシャッター速度1/8秒の流し撮りは、私の腕ではほぼ成功しない。一度きりのチャンスをBV-15は成功に導いてくれた。ぜひビデオ雲台を流し撮りに積極的に使ってみてほしい(高山本線)キヤノン EOS R3/RF70-200mm F2.8 L IS USM/135mm/マニュアル露出(F4、1/8秒)/ISO 3200/WB:太陽光

全国各地で列車のある風景を撮影している鉄道写真家の長根広和さん。四隅まで構図を作り込んだ上で、列車が走ってくるのを待つ撮影スタイルには三脚が欠かせない。さらに、ハイクオリティーな列車の流し撮りを狙うために導入したのがビデオ雲台だ。機動力と利便性を兼ね備えた組み合わせとして選んだシステムが、レオフォトの「LS-365C+LB-75+BV-15」だった。

長根広和

1974年、横浜市生まれ。鉄道写真家・真島満秀氏に師事。車両そのものの機能美や力強さを表現した写真に定評がある一方、ドラマチックな鉄道風景写真にファンが多い。日本鉄道写真作家協会会長。

※本企画は『デジタルカメラマガジン2024年7月号』より転載・加筆したものです。

ビデオ雲台を使えば流し撮り名人になれる

鉄道写真における撮影スタイルは、機動力重視の手持ち撮影派、構図の細部にこだわる三脚使用派で好みが分かれる。もちろん正解はなく自身の撮影スタイルに合った撮影を楽しめば良いのだが、鉄道風景が大好きな私は後者であり、マナーやモラルの観点から三脚が使用可能な場合は、100%三脚を使って撮影をしている。

LS-365C+LB-75+BV-15

師匠の鉄道写真家・真島満秀に教わったテクニックはただ1つ、「写真は四隅だ!」である。フレーミングをする際、構図の四隅の処理が何よりも大切で、四隅を意識することで主役の鉄道が引き立つという理論だ。

山の稜線の切れ方、花びらで隅を極力埋めるということから、余計な枝は入っていないか、家の屋根はこの位置でカットしようなどなど、私はフレーミングにかなりの時間をかけている。この作業をするのに三脚は必須であり、可能な限り列車が来る1時間以上前には撮影地へ行くように心掛けている。

ハイアングルで撮影する場合は、付属のセンターポールをサクッと取り付ければ全高を184cmまで上げられるので心配はない。目から鱗が落ちるレオフォトのシステムには感動するばかりだ(宗谷本線)キヤノン EOS R5/RF70-200mm F2.8 L IS USM/168mm/マニュアル露出(F10、1/1,000秒)/ISO 1600/WB:太陽光

今回のメインカット(本記事1枚目の写真)に選んだ高山本線を走る特急「ひだ」の流し撮り写真は、LS-365Cにビデオ雲台のBV-15を装着して、1/8秒のシャッター速度で撮影している。

BV-15価格:5万3,680円(税込)/三脚取付ベース径:70mm/高さ:130mm/耐荷重:10kg/質量:1,300g

動画撮影ではないのに、なぜビデオ雲台を使うのかと思う人がいるかもしれないが、これは流し撮りの成功率が飛躍的に上がる秘密兵器みたいなものだ。特に超スローシャッターでの流し撮りに威力を発揮する。基本的な真横流しの場合、三脚を使用することによって上下のブレをなくせる。

雲台のパン機構を使用して流し撮りをするわけだが、通常の雲台だとパンの抵抗が少ないために列車の動きにシンクロできず、列車より先にカメラを振ってしまうという失敗をよくしてしまう。そこでビデオ雲台の登場である。油圧とスプリングによる「ネチ~ッ」とした抵抗によって、一度列車の先頭を捉えてしまえば、面白いほど列車の動きにシンクロさせ続けられる。これは本当に感動もので、急に流し撮り名人になった気分になれるのだ。

BV-15は360°のパンニングが可能。その際にかかる抵抗の強さを調整できる。程よい抵抗に調整しておくことで、列車の移動に合わせた追従がしやすくなる。パン棒は用途に応じて着脱が可能なほか、左右の付け替えもできる。流し撮りの際はパン棒が邪魔になるので取り外して使用している
チルトは下90°から上75°までのアングルに対応。超望遠レンズ使用時も安定する10kgの耐荷重性能を誇る

流し撮りは苦手なんで……という人は多いと思うが私も同じ。ぜひBV-15を装着して流し撮り名人になっていただきたい。ちなみに、ビデオ雲台はパンとチルト方向の角度調整のみで水平を柔軟に出せないが、ハーフボールを搭載したレベリングベースのLB-75を装着すれば解決する。

LB-75価格:2万3,760円(税込)/トップ直径:75mm/高さ:75mm/傾斜範囲:±15°/耐荷重:25kg/質量:322g
ハーフボールによる角度調整が可能なLB-75をベースにすると、BV-15使用時も自由雲台のように簡単に水平を調整できる。ぜひ組み合わせたいアイテムだ

三脚は5段で縮長48cmのLS-365Cをメインに、高さが必要な場合などはLM-404CLも使い分けている。

LS-365C価格:6万8,750円(税込)/全伸長:1,840mm/伸長:1,520mm/最低高:80mm/収納高:480mm/段数:5段/最大脚径:36mm/耐荷重:20kg/質量:1,770g
10層のカーボンファイバーチューブを使用したLS-365Cは強靭。高い堅牢性がありながら、センターポールレスのため縮長は50cmを切る。取り回しが良く、汎用性が高い
足場の悪い場所でのローアングル撮影ではLS-365Cはとても使いやすい。センターポールレスなので、急斜面でローアングルにしたいときなどに、開脚角度を広げるだけで瞬時に低くできて重宝する(只見線)キヤノン EOS R5/RF24-70mm F2.8 L IS USM/35mm/マニュアル露出(F8、1/1,000秒)/ISO 800/WB:太陽光

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