TSMC進出の菊陽町周辺で農地164ヘクタールが転用 農家と耕作放棄地のマッチング対象地域拡大へ 熊本

半導体関連企業の進出が進む熊本県菊陽町周辺で、農地を確保して活用するための新たな方針を県が示しました。

菊陽町の周辺では、TSMCが進出を表明してから今年3月末までに164ヘクタールの農地が工場用地などに転用されました。

そのため熊本県は、農業と工業のバランスを図ろうと、去年9月から菊陽町周辺の4つの市と町(菊陽町、大津町、合志市、菊池市)で利用可能な耕作放棄地を調べて、農地を求める農家との間でマッチングを進めてきました。

しかし、農家の求めるニーズと、実際の農地の広さや場所などが合わないケースが多く、県は新たに山鹿市や阿蘇市など6の市町村(阿蘇市、山鹿市、益城町、御船町、西原村、南阿蘇村)を対象とする方針を、6月20日の県議会で表明しました。

県は今年度の当初予算に計上した約2000万円を使い、広げた6市町村で今後、耕作放棄地の調査に取り組みます。

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