近畿地方、やっと梅雨入り 平年より15日遅く 過去3番目の遅さ

傘を差し、職場や学校などへ向かう人たち=21日午前、神戸市中央区雲井通6(撮影・大田将之)

 気象庁は21日、兵庫県を含む近畿、東海、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表した。近畿は、統計がある1951年以降で3番目に遅く、平年より15日、昨年より23日遅い。

 神戸地方気象台によると、今年は日本列島の南に位置する太平洋高気圧の張り出しが弱く、梅雨前線の北上が遅れた。今後1週間は、前線や湿った空気の影響で曇りと雨の日が多くなるという。

 兵庫県内では21日午前に雨が降り、その後南部などで晴れ間がみられた。神戸市立森林植物園(神戸市北区)では、アジサイの一種アナベルの花が雨露に輝き、来場者を楽しませた。

 22日は曇り後雨となる見込み。23、24日は前線の影響により警報級の大雨となる恐れがあり、同気象台は警戒を呼びかけている。

 平年の梅雨明けは7月19日ごろ。(上田勇紀)

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