大津の保護司殺害、容疑者の男「鑑定留置」認める 大津簡裁

大津簡裁

 大津市の保護司新庄博志さん(60)が自宅で殺害された事件で、大津地検は21日、殺人容疑で逮捕された無職飯塚紘平容疑者(35)の刑事責任能力を調べるため、大津簡裁に請求していた鑑定留置が認められたと明らかにした。期間は同日から10月21日までの4カ月間。

 捜査関係者によると、新庄さんの上半身には首や心臓付近を中心に刃物による10カ所以上の傷が残っていた。一方、2人の間でトラブルは事前に確認されていない。地検は、飯塚容疑者の事件当時の精神状態を見極める必要があると判断したとみられる。

 飯塚容疑者は、新庄さんを殺害したとして今月8日に逮捕された。逮捕当初は「私はやっていませんし、何も答えたくありません」と容疑を否認していた。

 飯塚容疑者は過去にコンビニ強盗事件を起こし、2019年6月に保護観察付き執行猶予の有罪判決を受けた。翌7月から、新庄さんが保護司として保護観察中の立ち直り支援を担当していた。

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