大ヒット中の映画『マッドマックス:フュリオサ』Dolby Atmos版体験レポート

ジョージ・ミラー監督の『マッドマックス』最新作『マッドマックス:フュリオサ』が大ヒット上映中です。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場したシタデルの大隊長の女戦士フュリオサの若き日を描く前日譚で、アニャ・テイラー=ジョイが若き日のフュリオサを演じている超話題作。

大迫力の画面と音響がとくに見どころの本作は、IMAXレーザーやULTRA 4DX、Dolby Atmosなどでも上映されていますが、その中から編集部がDolby Atmos版を体験してきましたので、そのレポートをお送りします。

[レポート]
結論から書くと、おそろしいほどずっとクライマックスでずっと『マッドマックス』でした。Dolby Atmosで見て大正解な作品です。これほどDolby Atmosが似合う世界観はそうそうあるものではありません。

理屈もなにもぶっ飛ばして絶頂マックスが続く『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に出てくる女性戦士ヒュリオサを主人公にすえて、その若き日々を描く本作。ヒュリオサの伝説を紡ぐため、ドラマ部分もきちんと描くんだろうなと思っていましたが、緑の地でピースフルに始まるも、開始数分で鳴り響くすさまじいバイク音。Dolby Atmosのリアルな迫力で一気に物語の中に引き込まれます。そこからはあっという間。章立てで、ヒュリオサが戦士になるまで、そしてその“怒りの理由”を大事に描きながら、『マッドマックス』な世界観もおしみなく投入。Dolby Atmosの音響のおかげで没頭感がすごく、その世界にひたることができました。とくにジャックとフュリオサがディメンタスの砦から逃げるシーンがすごすぎて爆笑しました。

本作を通じて感じたのはミラーの本気、そしてバイタリティ。アニャ・テイラー=ジョイの幼さを残しつつ、執念たぎる演技。アクション・シーンはじめ、音響にもこだわりまくった画面作り。巷では『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と比べ、『ヒュリオサ』に物足りなさを感じるファンもいるようですが、本作があるから『怒りのデス・ロード』をより深く愛することができる、双方で回収する物語でもあることを忘れてはいけません。現に、本作を見た後すぐ『デスロード』を見たくなるし(実際見ました)、そのあとまた『フュリオサ』を再鑑賞し、あらためて全身で感じる音響感覚にしびれました。体験する映画、それが『マッドマックス:フュリオサ』なのです。ぜひともDolby Atmosの環境でその体験をしてみてください。

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