二十四節気の一つで、一年で最も昼の時間が長くなる「夏至」の21日、岡山、広島県内は早朝まで雨が降り、日中は梅雨入り前の曇り空が広がった。
21日の岡山市の日の出は午前4時52分、日の入りは午後7時21分で、日中の時間は14時間29分。同市北区西長瀬の笹ケ瀬川沿いでは、ピンクや赤の色鮮やかな花を咲かせたタチアオイが雨露にぬれ、しっとりとした風情を醸し出していた。
タチアオイは梅雨入りの頃に咲き始め、頭頂部まで咲き上がると梅雨が明けるとされ、犬の散歩をしていたパートの女性(55)=同市北区=は「かなり咲いているのに今年は梅雨入りもまだ。猛暑も予想されているだけに、異常気象が心配です」と話した。
朝の最低気温は岡山市中心部19.6度、津山市18.2度、新見市千屋16.2度、福山市19.1度など、ほぼ平年並みだった。
岡山地方気象台は「向こう1週間の岡山県内は前線や湿った空気の影響で、曇りや雨の日が多くなるだろう」と予報している。