インド国債の投資継続、ボラティリティーの影響限定的=インベスコ

Dharamraj Dhutia

[ムンバイ 20日 ロイター] - 運用大手インベスコのファンドマネジャーは、世界的なボラティリティーがインド国債に及ぼす影響はほとんどないとし、今後もインドの5─10年債への投資を継続する考えを示した。

香港でポートフォリオマネジャーを務めるYifei Ding氏は「中銀が利下げを行う時は債券価格が上昇する可能性が高い。そのため債券をショートにするは意味はない」と語った。

同氏は、米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和サイクル開始後、インド準備銀行(中央銀行)が利下げを行うと予想している。

インベスコは2015年に立ち上げた専用ファンドを通じてインド国債へのエクスポージャーを拡大してきた。特に長期債保有を増やしている。

通貨の安定によりインド国債の魅力は高まり、ヘッジの必要性は低下している一方で、世界的なボラティリティーの影響も抑えられていると指摘。「地方債市場における外国人の参加率は3%未満だ。外国人の保有率が10%未満に留まる限り、世界市場に関連するリスクにさらされることはなく、リスク分散策として機能する」と語った。

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