秦野市 3年連続 待機児童ゼロに 保留児童は42人 秦野市

秦野市はこのほど、市内36カ所の保育所などの待機児童が0人だったと発表した(2024年4月1日現在)。待機児童0は昨年、一昨年に続き3年連続。希望の保育所などに入所できず保留となった児童は42人で、前年比3人減となっている。

秦野市がこども家庭庁の調査要領に基づき取りまとめたところ、4月1日時点の市内の就学前児童数(0〜5歳児の数)は5098人(前年比194人減)。過去最少となった。

一方、保育所等利用申込者数は2468人(同1人減)となり、昨年とほぼ横ばいに。利用申込率は48・41%(同1・75ポイント増)で就学前児童数が減少傾向にあっても、保育所の利用ニーズは上昇している。

秦野市は2015年度に市子ども・子育て事業計画を策定。20年度から2期目となり、計画に基づいて保育コンシェルジュによる相談や保育所などとの入所調整に取り組んでいる。また、課の窓口でも聞き取りに力を入れ、個別ニーズに合った園の提案に努めているという。市保育こども園課は「一連の取り組みが3年連続待機児童0という結果につながったのでは」と話す。

また、保留児童数は昨年から3人減り42人に。25年度に予定されている「ペコちゃんこども園ほりかわ」の開所が解消の一助になると同課は見込んでいる。「保護者が希望する教育・保育が提供できるよう引き続き保育体制の整備に努めていく」と同課は話す。

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