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雅安市滎経県のジャイアントパンダ国家公園滎経エリアに生息する「滎経鳳仙花」。(資料写真、雅安=新華社配信/宋心強)
【新華社成都6月21日】中国四川省雅安市滎経(えいけい)県林業局は19日、研究者がジャイアントパンダ国家公園滎経エリアでツリフネソウ科ツリフネソウ属の新種植物を発見し、地名を取って「滎経鳳仙花」(Impatiens yingjingensis)と命名したことを明らかにした。研究成果はこのほど、植物分類学の国際学術誌「PhytoKeys」に掲載された。
「滎経鳳仙花」は2021年に同国家公園滎経県管理保護総合ステーションの職員が生物多様性調査を実施中、同エリア内の雲霧山で発見した。草丈は30~130センチ、花の色は赤紫色または薄い赤紫色で、花は花序軸上で片側の総状花序配列を呈し、翼弁の背部は約2センチの糸状になっており、ツリフネソウ属の他の種と明らかな違いが存在する。同ステーションは四川大学や西華師範大学などの研究機関と共に系統的な発育分析や電子顕微鏡による花粉形状の観察を進め、最終的にツリフネソウ族の新種であることを確認。今年6月6日に論文を発表した。
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雅安市滎経県のジャイアントパンダ国家公園滎経エリアに生息する「滎経鳳仙花」。(資料写真、雅安=新華社配信/宋心強)
ツリフネソウ属はツリフネソウ科最大の属で、世界に千種余り存在する。中国は世界の五大ツリフネソウ属分布多様性中心地域の一つにあり、「滎経鳳仙花」は雲霧山区域の標高1400~2100メートルの谷や森林の端のみに分布する。
「滎経鳳仙花」は同エリアで生物多様性調査モニタリングを開始以降初めて職員が発見、命名した新種。関連資料によると、この100年近い間に国内外の学者が同エリアで発見、命名した動植物の新種は13種類に上るという。(記者/呉光于)