広島市は21日、世界的建築家の安藤忠雄さんが子ども向けの図書施設を私費で整備し、市に寄付する意向を示していることを明らかにした。受け入れに向けて協議を重ねており、建設地は中央公園(中区)のこども図書館の隣を検討している。
市議会の一般質問で市側が説明した。安藤さんは子どもたちに読書に親しんでもらう活動の一環で、「こども本の森」という施設を大阪市や神戸市に寄付しており、広島市へも提案があったという。
市は、こども図書館とこども文化科学館が入る施設の再整備を計画中で、市民の要望を踏まえ、こども図書館以外に子どもたちが自由に読書をできる空間づくりを検討している。この具体策として、こども図書館南側へのこども本の森の整備に向け、安藤さん側と協議を進めている。整備の方向性が固まった段階で正式発表する。