東野幸治が指名したお笑い界の天才「スベり笑い」「素人いじり」を発明 他国にはない「一般人を面白く」の文化つくった

 東野幸治

 タレントの東野幸治が20日放送の日本テレビ「10人の天才」に出演。お笑いの世界で「スベり笑い」を発明した天才について触れた。

 宇宙飛行士の野口聡一氏がさまざまなジャンルから選んだ10人の天才について、東野、又吉直樹と語る番組。お笑いの天才と挙げたのは、ダウンタウンだった。

 東野は「ずーっとダウンタウンさんのところで仕事をさせていただいていたというところだから、会った時からすでに、諦めから始まる人生やから。じゃ、どうしていこうというところもあるし」とコメント。松本人志と浜田雅功という2つの才能を身近に見てきた衝撃と葛藤を言葉にした。

 東野は「僕の中でお笑いの天才と言ったら、何か発明した人。それまでしなかったことをやった人」と定義。お笑いの世界に輝く、もう一つの才気を掲げた。

 「たとえば、萩本欽一さんが新しく始めたのは、僕が聞いた中で言うと、スベり笑いをちゃんとテレビでしたのは萩本さんが初めて。素人の方をスベらせて笑いを取る『素人いじり』」と話した。

 続けて「アメリカとかの笑いって、そんなんじゃないじゃないですか。でも日本では、一般の方を面白い人に仕立て上げる欽ちゃんのテクニック。こういうのも天才かなとも思ったり」と語り、野口氏を深くうなずかせた。

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