[ロンドン 21日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が21日発表した5月の小売売上高(数量ベース)は前月比2.9%増加した。大雨で客足が遠のいた4月の1.8%減(改定値)から急回復した。
ロイターがまとめたエコノミスト予想の1.5%増を大幅に上回った。
前年同月比でも1.3%増加と、4月の2.3%減(改定値)から改善した。ただコロナ禍前の2020年2月の水準を0.5%下回った。
ONSは前年比の伸びについて、前年5月に国王戴冠式の祝日があった影響が出ている可能性があると指摘した。
PwCの消費者市場スペシャリスト、リサ・フッカー氏は、一見強い数字だが、祝日や最低賃金の引上げなどを考慮するとそうでもなく期待外れだったと述べた。
ONSによると、大半のセクターで販売が伸び、中でも衣料や家具の販売店の改善が顕著だった。