『64』のビッグスコアでも… 石川遼が感じる“違和感”「自分の感触と直結しない」

石川遼はビッグスコアをマークするも「感触とスコアが直結しない」(撮影:原田健太)

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2日目◇21日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>

6位タイから出た大会実行委員長の石川遼が1イーグル・6バーディ・ボギーなしで「64」のビッグスコアをマーク。トータル14アンダーで暫定ながら単独首位に立った。だが、「コースへの攻め方や、ゲーム運びだったりとかはうまくやれてる…かな」。会見での石川はどうにも歯切れが悪かった。

その要因は、初日から感じているスイングの違和感。「長いクラブでのちょっとしたスイングのエラーが、(大きな)幅としてブレが出やすい。スイング精度がもう少しだと思っています。それが自分としては悪い結果にはなっていない感じです。自分が感じている違和感を改善していきたい」。この日、自分が納得できたスイングは2回だけだという。

「ゴルフは、自分の感触とスコアが直結しないという証しです。スイングだけで成り立っているわけではない。思ったところに打つためではなくて、そこにいく確率を上げていくことがスイングだと思っています。100%にはならないと思うので、1%でも上げていくことが大事」

また予選2日間ではラウンド後半に、大会を中継するABEMAのピンマイクをつけてプレーした。風、距離、グリーンの読みなど、相棒の佐藤賢和キャディとの細かい会話を視聴者に届け、SNS上では「会話が面白すぎる!」と評判だった。

「僕らからすると日常なんですけど、ラウンド中に普通に喋ってることが、『これ聞けるんだ』とか。(ファンから)前向きなコメントが多かったので、需要があることはやっていきたい」。今大会でピンマイクをつけてプレーをするのは予選のみだが、今後のファンサービスへのヒントになりそうだ。

2022年11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来となるツアー19勝目を狙う週末。「基本的にやることは何一つ変わらないですね。ちょっと修正したいところはあるけど、あすのスタートまで時間もありますから。少しでもいい状態プレーができたらいいですね」と話し、会見場を後にした。(文・神吉孝昌)

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