大谷翔平とオズナの「最強DH争い」 両者に三冠王のチャンスあり

日本時間6月21日、大谷翔平(ドジャース)が敵地でのロッキーズ戦で先頭打者アーチを放ち、今季21本塁打でナ・リーグ単独トップに浮上した。大谷は直近5試合で21打数10安打、打率.476、4本塁打、9打点と調子を上げており、打率も.305から.318まで上昇。ジュリクソン・プロファー(パドレス/打率.321)に次ぐリーグ2位となっている。打撃主要3部門でリーグ上位に名を連ね、マーセル・オズナ(ブレーブス)と熾烈な「最強DH争い」を展開。ともに三冠王を狙える位置につけており、今後も両者の争いには大きな注目が集まりそうだ。

日本時間6月21日の試合が終了した時点での大谷の成績は、打率.318、21本塁打、53打点、OPS1.006。本塁打とOPSはリーグ1位、打率は同2位、打点は同5位となっている。得点圏でなかなかヒットが出ない時期があったこと、2番(ムーキー・ベッツの離脱後は1番)を打つ機会が多いことなどから、打点王争いではオズナに10差をつけられているが、打撃主要3部門ともリーグ5位以内だ。ベッツ復帰まで1番に固定されると、打点を伸ばしていくのは難しいかもしれないが、首位打者と本塁打王の二冠については十分にチャンスがある。

一方、「大谷のライバル」であるオズナは、打率.316、20本塁打、63打点、OPS.989をマーク。打点はリーグ1位、本塁打とOPSは同2位、打率は同3位であり、現時点では大谷よりも三冠王に近い位置にいると言える。5月前半まで5番に固定されていたが、故障者との兼ね合いもあって5月後半からは3番に移動。1番や2番を打つ大谷と比べて打点を稼ぐチャンスが多く、大谷が三冠王を目指すうえで最大のライバルとなるのは間違いないだろう。打率、本塁打、OPSでも大谷に迫る数字を残しており、打点王に限らず、打撃各部門で熾烈な競争を繰り広げることになるだろう。

なお、大谷とオズナの競争は打撃タイトル争いだけにとどまらない。オールスター・ゲームのファン投票では大谷が大差でリードしているが、シルバースラッガー賞、ハンク・アーロン賞、そしてナ・リーグMVPなど、大谷とオズナが競争する場面は今後、何度も出てくるだろう。同じDHであるだけに、少しでもライバルに後れを取れば「無冠」となる可能性もあるのだ。この両者が切磋琢磨しながらどこまで数字を伸ばしていくか。シーズン後半の楽しみの1つとなりそうだ。

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