キーン氏、A・アーノルドの中盤起用を疑問視「大きなギャンブル」

現役時代にマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元アイルランド代表MFロイ・キーン氏が、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルド(リヴァプール)の起用法に言及した。20日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

EURO2024・グループC第2節が20日に行われ、イングランド代表はデンマーク代表と対戦。18分にハリー・ケインが先制点を決めたものの、34分にモルテン・ヒュルマンドにミドルシュートから同点弾を許し、1-1の引き分けに終わった。

この結果、グループCでは首位に立っているイングランド代表だが、初戦のセルビア代表戦(○1-0)から内容が悪いことから、イングランド代表を率いているガレス・サウスゲート監督に対する批判の声も上がっている。

今大会ではこれまでプロキャリアでは右サイドバックとして起用されることが主だったA・アーノルドが中盤として2試合連続で起用されている。データサイト『OPTA』によると、デンマーク代表戦ではチーム最多となるチャンス創出数(3回)、最終ラインを破るパス数(5本)などを記録したことが明らかとなっているものの、初戦のセルビア代表戦では69分に途中交代となると、デンマーク代表戦では54分で交代させられており、A・アーノルドの起用法も話題を呼んでいる。

そんななか、キーン氏はイギリスのテレビ局『ITV』で、「2試合連続で交代させられたことはいい兆候ではない。毎週クラブでそのポジションでプレーしていない選手を起用することは大きなギャンブルだと常に思っていた」と注目を集めているA・アーノルドに言及しながら、同選手だけの責任ではないことも強調した。

「中盤は体力的にも距離感的にも厳しいポジションだ。彼は2試合とも力不足だった。でも、すべてが彼の責任ではない。おそらく、ガレス(・サウスゲート監督)のせいだろう。サイドバックをピッチの中央で起用することは大きなギャンブルだ」

「イングランドにとっては今後さらなる試練となる可能性のあるフランスやドイツ、スペインとの対戦でもなく、これはイングランドが比較的楽にボールを長く保持できると予想されていた2チームとの試合だった。アレクサンダー・アーノルドにとっては大きな要求だったが、彼はそれに応えることができなかったんだ」

ここまでの2試合は同じスタメンで挑んでいるイングランド代表だが、果たして25日に行われるグループステージ最終節のスロベニア代表戦はどのような布陣で臨むのだろうか。

【ハイライト動画】デンマーク代表vsイングランド代表

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