過去最長記録の黒潮大蛇行 三陸沖~北海道南東方沖の海面水温は最大5℃以上高く 海洋のまとめ(2024年6月9日~15日)

黒潮大蛇行が始まって、約6年11か月目となり、過去最長期間になっています。
予想通り黒潮大蛇行が続けば、期間が7年を越えることになります。

海洋のまとめ(2024年6月9日~15日)です。

■気圧配置と波
9日、前線が沖縄近海~九州東岸を通り、日本の南へ延びた。前線上の低気圧が九州東岸を進み、九州東岸~四国沖で波が高まった。
また、別の低気圧が日本の東を進み、日本の東でも波が高まり最大で波高4mとしけた。
10日、前線上の東海道沖を低気圧が進んだ。四国沖~東海道沖で波が高くなった。
その後も、日本の南~東に前線が停滞。13日~14日は前線上を低気圧が東進。
低気圧の東進に伴い13日は日本の南で、14日は日本の東で波高3mと波が高まった。
15日は、新たな低気圧が前線上の九州の南を東進し、夜には四国沖で波が高まった。

■海面水温
今期末にかけて、日本海域の海面水温は、平年並みから次第に平年よりやや高くなった。
東シナ海~南西諸島は、引き続き平年並みだった。
太平洋側は黒潮大蛇行が続き、黒潮が離岸する四国沖~潮岬沖で平年よりやや低い海域が継続。
黒潮が北上する三陸沖は、平年よりかなり高くなり、最大で5℃高かった。
親潮が後退する北海道南東方沖は、引き続き平年よりかなり高く、最大で6℃高かった。
オホーツク海や千島近海では、平年並みの海域が続いた。

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