「待ち過ぎて記憶がない(笑)」高橋彩華が“長い一日”を終え暫定首位

高橋彩華が暫定首位となった(撮影:上山敬太)

<アース・モンダミンカップ 2日目◇21日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>

降雨によるコースコンディション不良のため、午前11時7分に中断した第2ラウンドは、4時間18分後の午後3時25分にサスペンデッドが決まった。午前7時55分に1番からスタートした初日単独首位の高橋彩華も、「待ち過ぎてラウンド中の記憶がない(笑)」という“長い一日”を過ごすことになった。

まだ雨脚も強くない時間にコースに出ると、4番で7メートルのバーディパットを沈めた。その後は7番でもスコアを1つ伸ばしたが、8番でボギーを叩く展開に。そしてこの頃には雨も勢いを増してきた。「9番で、もうやばかったです。10番に行ったらグリーンに水が浮いてたから『止まるなぁ』って思っていました」。その予想は当たり、12番のセカンド地点で中断を告げるホーンを聞くことになった。

クラブハウスに引きあげると、ロッカールームで他の選手と話したり、ストレッチをしながら再開を待った。一度は午後3時15分に競技再開のアナウンスも流れたが、それが午後4時15分にずれ込み、最終的にはサスペンデッドが決定。トータル8アンダーの暫定首位タイで、あす午前7時から競技の続きを行うが、「きょうよりは天気が良さそうだけど、風が強くなる予報が出ている。そうなると、インコースだと計算上届かないホールもあるので」と、引き続きタフなラウンドも予想している。

今大会には過去6度出場し、予選通過はわずか2度(棄権が1)。高橋曰く、「(ツアーの中で)1、2位をはるかも」というほどの苦手コースだが、初日は「どうせうまくいかないから」と開き直ったことで肩の力が抜け、好スコアにつながった。それは第2ラウンドでも「同じような感じでした」と変わらず、しっかりと雨のなか耐え続けた。

72ホールの完遂を目指す今大会は、24日(月)に予備日が設定されている。最終日の23日(日)も雨予報が出されていることもあり“長丁場”になる可能性も考えられる。「長くなると思って頑張ります」。2022年の「フジサンケイレディス」に続くツアー2勝目を目指す道のりは、険しいものになりそうだ。

「あしたも朝早いし、きょうも早かったので、ゆっくり寝たいです。寝ます」。まずはしっかりと疲れを抜き、再びカメリアヒルズ攻略に立ち向かう。(文・間宮輝憲)

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